中学受験を終えて、親に出来ることと出来ないこと、そして勉強とは
中学受験、良い結果で終わりました
こんにちは。「kokoroとkaradaを幸せに」かなです。
息子の中学受験が終わりました。
ホッとし、しばらく体調を崩してしまいました。
ピーンと張り詰めていたものが、一気に緩み、フラフラと力が抜けた感じです。
中学受験を終えて、強く想うことは、「子供は無限の可能性を持っていて、親に出来ることは、サポートのみ」であるという事です。
よく中学受験は親子の受験といいますが、確かに親のサポートは絶対的に必要ですが、子供本人が長い間のモチベーションを保つための勉強の目的を持っていないと最後まで走ることができません。
そして、何より勉強すること、新しい事を知ること・出来るようになること、そしてこの学んだ事を将来の社会に役立てたいと思う気持ちを、子供がきちんと持つことが受験を勝ち抜け、これからも継続して学んでいく力になるんだと思います。
中学受験で親が出来ることは、そういう社会について語ってあげること、身の回りの生活習慣を整えてあげること、あとは思いっきり応援することだと私は考えています。
受験のテクニックは塾にお任せ
親が受験のプロとかであれば話は別ですが、そうでなければ、勉強に口出しはしません。
塾の先生が言っていることと、親が言ってることが違うと子供は混乱します。
そのため、気になることがあれば、どんどん塾の先生と連絡をとると良いです。
親は、塾に言われた事を、コツコツとこなせる環境を整えるだけです。
息子にとっては以前に紹介した、ホワイトボードを使ったスケジュール管理がとても良かったです。
息子をやる気にさせた勉強スケジュール管理術 - kokoroとkaradaを幸せに
主体性を発揮できるようになり、よく、ホワイトボードと睨めっこしながら自分で勉強を進めていました。
もともと、自由を愛する息子。
親からごちゃごちゃ言われる事を、ものすごく嫌います。
どうしたいのか話をよく聴いた上で、いくつか提案して本人に選ばせるという事が、受験の場面だけでなく、息子との接し方ではベストでした。
このベストの接し方は子供の性格でだいぶ違うのではと思います。
娘はかまってちゃんなので、何でもいっしょに取り組んで上げたらいいかもしれません。
そして、褒められるとやる気100倍のタイプなので、とにかく褒めて褒めてが良さそうです。
息子は褒める作戦は通用しません。
感情を攻めるより理論の方が納得します。
いっしょに取り組む事として、息子にも効果があったことがあります。
モチベーションが下がってしまった時、一緒に問題を解き、勝負をします。
この勝負をすることがポイント。
息子はやる気満々です。
絶対に私に負けたくないという気持ちで取り掛かります。
そして、大抵親が負けます。
中学受験用の勉強していないですからね・・・。
その後に、いっしょに解答を見て答え合わせ。
出来なかったところは、息子から親に解説させたりして、理解を深めるととてもよい勉強方になります。
親子で受験を楽しむ方法♪中学受験問題を息子と勝負! - kokoroとkaradaを幸せに
親に大切なこと、学校選び
親にとって大切なことの1つとして、この受験がスタートであり、どの学校へ行っても、今度の6年間も大切であり、その6年間もトップランナーとして、走り抜けることで、将来に繋がることを話すことです。
勉強は自分の将来のためではありません。
未来の社会に貢献するために勉強するのです。
この学校選びも、第1志望は当然本人も行きたい学校であるとは思いますが、他は受験対策で揃えた偏差値で選んだ学校ではいけません。
中学受験は第1志望の学校に最終的に入学できるのは受験者数の約3割だということを聞いたことがあります。
7割近くの子供たちが第1志望の学校には入学できないのです。
我が家はこの点、失敗してしまいました。
もともと私も夫も中学受験に乗り気ではなかったのです。
私も夫も中学受験を経験していません。
猛勉強して、高い学費を払って中高一貫の私立の中学校に行くメリットがよく分かりませんでした。
そのため、息子が受験をしたいといい始めた時、どうしようか迷いました。
そこで、自宅からも近い公立の中高一貫校だったら良いのではと思い、息子にもここの受験を進めました。
しかし、この中学校は地元でも有名なトップの公立中高一貫校。
倍率も11倍とものすごく高く、当然不合格の子の方が圧倒的に多い受験なのです。
そして、12月に受けた一次試験に落ち、あっけなく受験が終わってしまったのです。
その頃の様子はこちら。
第1志望の中学校の不合格に対して母親が子供にできる事と本『できる子にする「賢母の力」』 - kokoroとkaradaを幸せに
ここからが、息子の本気度が上がりました。
せっかく勉強してきたのだから、地元の公立中学校ではなく私立に行きたいと言い出したのです。
親としてもたった1回の試験で、3年間の努力が無くなってしまうのは確かにもったいないと感じました。
そこから、慌てて私立中学校について調べ、塾の先生にも相談し、様々な人の意見を聞き、息子も一緒になって学校を選び2校の私立受験を決めました。
この時点で私立に行くというメリットは充分分かりました。
今でも夫ともっと早くちゃんと調べたらよかったねと話します。
反省です。
とにかく慌ただしかった・・・。
もちろん、受験した学校の説明会にも行っていませんし、受験した日が初めて学校に行った日になりました。
どちらも合格し、結果良かったですが、もっと早くからきちんと調べていろんな選択肢を用意すべきだと実感しました。
そして、全ての受験が終わってから息子が一言。
「ずっと目指していた公立の中高一貫校より、僕、今回受かった私立の中学校の方がすごく気に入った!」と・・・。
親として、なんて失態・・・。
親がここ!と学校を決めつけるのではなく、ちゃんと子供といっしょに学校選びをして、どうしてここに行きたいのか共通の認識で取り組まないといけないです。
そして、行きたい学校は複数持つこと。
もしかしたら当たり前の事なのかもしれませんが、我が家は失敗してしまいました。
これから中学受験に挑む方々を応援します!
人生で初めて経験した中学受験。
想像以上にやはり大変でした。
しかし、本人はもちろん家族にとっては非常に良い経験になったことを私は感謝しています。
小学生の頃からしっかり勉強習慣を持ち、目標に向けて計画も立てられる。
社会貢献のために自分ができることを家族と話したり、同じ目標を持つ塾の仲間と話したり出来ることは、かけがえのない経験になります。
最終的に、中学受験をやってよかったと子供が思えるようにするには、大人のサポートが必要です。
このサポートの仕方は子供の性格や家族の考え方で様々ですが、絶対にブレてはいけないことは、勉強は自分のためにやるのではないということ。
社会に貢献できる大人になるために勉強するのだということです。
そして、中学に合格することが目的ではありません。
どの中学校に行っても、自分の将来の夢を見据えて、また一生懸命に勉強していくのです。
人間は何らかの役割を持って皆生まれてきています。
「その役割が何なのか」
これは大人が様々な子供との会話の中でヒントを与えていくべきです。
受験の直前になってくればなるほど、過去問をやり込み、ミスをしないよう問題をどんどん解き、とにかく勉強のみの生活になっていきます。
その前に、たくさんの経験と家族の会話を大事に、家族一丸となって子供の夢を応援すると良いです。
中学受験は、働いていないお母さんが多いと言いますが、私は今まで通り普通に働いていました。
流石に、試験直前は仕事は絶対に持ち帰らず、なるべく早か上がり、息子の勉強に付き合いましたが、それまではいつも通り。
働きながらでは、リソースが足りないのかもしれませんが、出来ないことはありません。
過干渉にならずに、逆によかったなと感じることもあります。
大事なことは、将来を見据えた社会というものを様々な角度で教えてあげること。
これは、働いている母親の姿を見せることも手段です。
その中の1つに中学受験というものが存在していることを、しっかり話してあげることだと私は思います。
長くなりました。
この経験が誰かの役に立てたらいいなと思っています。
そして、これから中学受験に挑む全ての家族にエールを送ります。
きっと良い結果がつかめますように。
最後までお付き合いありがとうございます。