本『世界はシステムで動く いま起きていることの本質をつかむ考え方』
システム思考
こんにちは。「kokoroとkaradaを幸せに」かなです。
今日は、本『世界はシステムで動く』を紹介します。
まずは、システム思考とは・・・
インフローとアウトフローにも注目し、そのバランスの中で、自己強化型なのか安定型なのか、そしてレジリエンスはどうなってるのかといったことを俯瞰して考える思考方法です。
このような考え方をもとに、物事の本質を探っていきます。
この本は、少し難解ですが、読み解いていくと、世の中の様々な出来事が、システムで成り立っていること、本質をつかむことができ、物事を深く考えることができるようになります。
具体例や図も多いので、何度か読み、眺めていると理解に繋がっていきます。
著者は『世界がもし100人の村だったら』で有名なドネラ・H・メドウズさん。
本書では「複雑なことでも、その本質をわかりやすく伝えてくれる人です。」と紹介されています。
世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方
- 作者: ドネラ・H・メドウズ,Donella H. Meadows,小田理一郎,枝廣淳子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/01/24
- メディア: 単行本
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物事の捉え方が変化する
この本を読むと、物事の捉え方が変化していく自分にワクワクします。
今までは、なるべく簡単にシンプルに物事を把握しようとして、つぶつぶの要素で見ていたことが、多かったです。
物事の表面しか見ていなかったのです。
しかし、つながりや相互作用、インフロー、アウトフローに注目した物の見方に変化していくことで、今まで、よく見えなかった、もしくは、見てこなかったほんとうの現実が見えてきたりします。
きちんと本当の姿が見えると、解決策もガラッと変わってきます。
そう、根本解決に向かうのです。
本を読んで、子供の教育について考えたこと
子供の教育も、つぶつぶの要素で見るのではなく、全体のシステムの中で何が必要なのか、インフローとアウトフロー、ストックに注目して、子供と接していきたいと思いました。
中学生の息子には、川崎の事件を例にとって、犯人1人が悪いのではなく、日本の様々なシステムがこのような悲惨な事件を起こしていると考えられないか話してみました。
話した上で、息子に例えばどんなシステムが悪いかと聞いたら、家庭環境に問題があるのではという意見が返ってきました。
育った過程で相手の気持ちを考えることができなくなってしまったのではという回答でした。
息子にも、そういう家庭環境を作り出さないための、システム作りも必要なのだということが少し理解できたようです。
何かが起きた時の犯人探しはやめて、どうして起こったのかシステムに注目してみることを、これからも続けていきます。
最後までお付き合いありがとうございます。