kokoroとkaradaを幸せに

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本『人魚の眠る家』子供の死との向き合い方

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子どもの死について、考えたくないけど考えさせられる本

こんにちは。「kokoroとkaradaを幸せに」かなです。

 

子どもの死なんて、親だったら絶対に考えたくない事ですよね。

子どもの成長はとても楽しみな事ですが、この世界から子どもがいなくなってしまうなんて、想像もできません。

 

しかし、今回読んだ本は、突然訪れた子どもの死をどう受け入れるのか、非常に考えさせられる1冊でした。

 

「どうかしている」と感じる母親に関しても、当事者だったら同じ事をしたかもしれないと私は思います。

狂ってでも子供を守ることができるのが、母親なのだという言葉に、言葉では言い表せないほどの子どもへの愛情が伝わってきます。

 

心がぐっと締め付けられ、もしも自分だったらと思うと、心が張り裂けそうな想いでした。

 

脳死を人間の死とするか?

子どもの臓器移植の現実。

子どもの死は受け入れられないけど、逆に臓器移植を待つ親の立場だったらどうだろう?

 

複雑過ぎて、考える事を辞めてしまい。

自分より大切な我が子。

改めて、子どもの存在が愛おしくなります。

 

 

 

本『人魚の眠る家東野圭吾

 

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

 

 

内容紹介

答えてください。
娘を殺したのは私でしょうか。

東野圭吾作家デビュー30周年記念作品
人魚の眠る家


娘の小学校受験が終わったら離婚する。
そう約束した仮面夫婦の二人。
彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前。
娘がプールで溺れたー。
病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。
そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。

過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか。
愛する人を持つすべての人へ。感涙の東野ミステリ。

 

命を落としてしまう子が娘と同い年で、こんなに可愛い年頃なのに、機械に頼る必要があってもまだ呼吸をしているのに、死んでるなんて到底受入れられません。

 

第3者から見れば、悲しみの気持ちは理解できても、冷静な対応ができるんだと思います。

 

でも、自分の娘。

 

脳死判定をして、臓器を提供することで、助かる命があるのならば、臓器の提供をするべきなのは頭ではよくわかっていても、それはやっぱり難しい。

 

しかも、さっきまで元気に遊んでいたのにと思うと、そんなもの到底受け入れることができません。

 

この本を読みながら、時々このように止まって考えることがありました。

そして、その都度涙が出ます。

通勤中の電車の中でも泣いてしまいそうになりました。

 

辛いけど・・・。

準備をするわけではないけど・・・。

一度、こういう状況に触れることができたのは良かったと考えています。

 

 

 

臓器提供の意思表示 

子どもの臓器移植が進まない一因に、親に判断を委ねられることにあるとありました。

難しい問題です。

なかなか脳死を受け入れられないのです。

 

でも、臓器移植をしないと助からない命があることも現実。

 

せめて、自分はそのような状況になった時に、家族が困らないよう、臓器移植の意思表示をしっかり示しておこうと思います。

きっと、家族は私の意思を尊重してくれるでしょう。

 

子供にもきちんと話すべき事項です。

4月から中学生になる息子には充分理解できるでしょう。

医者になりたいと話す息子。

命との向き合い方を話し合いたいです。

 

 

 

最後までお付き合いありがとうございます。