村上春樹著『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
小説を読もう!
こんにちは。「kokoroとkaradaを幸せに」かなです。
今年は、心豊かに様々な経験を!ということで、小説を読む機会を増やしたいなと思っています。
自分が毎日暮らしているこの世界と、全く違うけど共感できたり、似ているけど経験したことのない気持ちだったり、小説は様々な経験をプレゼントしてくれます。
そして、心の中を、今の気持ちをどのような言葉で表現したらいいのか、非常に勉強になります。
心のモヤモヤが言語化された時は、とてもスッキリします。
また、ブログのような文章を書く時にも手助けになります。
読んだ小説はブログでもどんどん紹介していきます!
今回は、村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』です。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
あらすじ
多崎つくるは高校時代、4人の友人といつも行動を共にしていた。
5人は名古屋市の郊外にある公立高校で同じクラスに属していた。
友人4人はいずれも地元の大学に進むが、多崎は東京の工科大学に進んだ。
多崎は大学2年生の7月から、翌年の1月にかけてほとんど死ぬことだけを考えて過ごし、大学卒業後は鉄道会社に就職した。
現在、二つ年上の38歳の女性・木元沙羅と交際中である。
日常に起こっても不思議ではない心に深く傷を残す出来事。
死んでしまいたいと思う衝撃的な喪失。
そんな出来事から、どう這い上がって元の生活に近づけていくか。
新たな希望を捕まえるのか。
見たくない過去とちゃんと向き合わないと、本当の未来を手に入れることは出来ない。
だから、多崎つくるは、旅に出ます。
人間、生きていれば、いつか事態は解決に向かっていくのかな。
どんなに悲惨なことが起きても、なんとか前に向かって歩むことができる、一握りの希望を常に準備しておきたいなと思いました。
物語は、ものすごく引き込まれるようなものではありません。
淡々とでも着実に前に進んでいく多崎つくるの物語でもあり、自分の物語でもあります。
全ての疑問が解決しないまま物語は終わってしまいますが、だからこそ、そこにある本の世界が、想像の中でグッと自分の事として受け止められます。
「辛いことがあっても前を向こう〜」って言うことは簡単ですが、その時に本人が抱えていることは、本人しか分からず、自分で乗り越えていかなくてはいけません。
人との出会いが前を向くきっかけとなることもあります。
逆に人を失うことが、自分の人生を終わらせてしまうこともあります。
やっぱり人との出会い、関わりが人生において、ものすごく大切なものだと心に響く1冊でした。
村上春樹さんの本をもっと読もう〜
とてもキレイな文章で、その文章の中にたくさんの想いが詰まっていて、やっぱり村上春樹さんの文章はステキだなぁと思いました。
そこで、以前、大ヒットした「1Q84」を思い出しました。
発売されてすぐに手に取りましたが、何故か最初だけ読んで、その時は読むことをやめてしまったのです。
あまり興味が湧かなかったのか、ほかに読みたい本があったのか覚えていませんが、どういう話でどんな結末なのか知りません。
それは、とってももったいなーいと思い、早速メルカリで文庫本6冊入手しました!
じっくり、楽しみたいと思います♪
最後までお付き合いありがとうございます。