本『人間関係をしなやかにするたった1つのルール〜はじめての選択理論〜』
人間関係の課題と選択理論
こんにちは。「kokoroとkaradaを幸せに」かなです。
人間関係を上手に築くことが難しいなと感じたり、人間関係のトラブルに心が元気なくなったりと「人との関わり」って悩みがつきません。
その人間関係をスマートに築き、幸せに毎日暮らすヒントが詰まったこの本、とてもおすすめです。
自分は変えることができるけど、相手は変えることができないということ。
自分がコントロールできるのは「行為」と「思考」。
人間にはそれぞれ持っている欲求の強さが違うということ。
読み終わる頃には、人間関係における悩みやストレスも自分で解決できる!そしてもっともっと幸せになれる!と前向きな気持ちになれます。
人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論
- 作者: 渡辺 奈都子
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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外的コントロール
「外的コントロール」とは一言で言うと、相手を自分の思うようにコントロールしようとすること。
私の人生の指針にしている「7つの習慣」にも相手は変えられないということが出てきます。
子供に対しても、「子供は親のいうことを聞くべき」と考えがちですが、子供に対しても親が全てをコントロールすることなんてできないのです。
このことを心の底から理解できると育児のストレスはぐっと少なくなります。
変えることができるのは自分だけ・・・。
この「外的コントロール」の背後には、「私は正しい、相手は間違っている。だから私の思う通りにコントロールしよう」という思いが隠れています。
本書には、関係を破壊する「致命的な7つの習慣」が記載されているので、紹介します。
- 文句を言う
- 脅す
- 責める
- 罰を与える
- 批判する
- 褒美で釣る
- ガミガミ言う
これ、多用している人、周囲にいませんか?
こういう人にコントロールされないようにすることも大事です。
私は、こういう人とは距離をおきます。
相手は変えられませんからね。
人の行動のメカニズム〜行動の4つの要素〜
私たちの行動には必ず「行為」「思考」「感情」「生理反応」の4つの要素が存在しています。
- 行為:外から見て分かる動作や表情
- 思考:頭の中で考えること、イメージすること
- 感情:快/不快、気分や気持ち
- 生理反応:身体反応、体内のコンディション
この概念を、選択理論では、車に例えて説明されています。
行動を構成する4要素「行為」「思考」「感情」「生理反応」が4つのタイヤであると考えます。
特に重要なポイントは、前輪に「行為」「思考」があり、後輪に「感情」「生理反応」が配置されていることです。
4つのタイヤのうち、ドライバーが操作できるのは前輪だけです。
後輪は、前輪が向かった方向についてくるというしくみがこの車のイメージで表されています。
私たちの行動は直接コントロールできることと、できないものがあるということです。
つまり、後輪である「感情」と「生理反応」を変化させるためには、前輪の「行為」と「思考」をコントロールしなくてはならないということです。
口角を上げてみるという「行為」の変化によって、なんだか楽しい気分になってきたという「感情」をコントロールできるのです。
全ての行動には目的があって、その行動はその人自身が選択しているということが選択理論の考え方です。
気分が落ち込むことも、怒ったりイライラすることもその人が選択しているのです。
このことが理解できると、自分が理想とする状態にコントロールするということは、どのようにしたらいいのか見えてきますよね。
急にできるようにはなりませんし、失敗することもありますが、トライ、トライです。
直接コントロールできるのは、「行為」と「思考」だけ・・・。
自分が選択できるのも、「行為」と「思考」・・・。
人は「基本的欲求」に動機づけられて行動している
「動機づけ」とは、私たちを駆り立てるエンジンのようなものです。
選択理論では、このエンジンあたるものを「基本的欲求」と呼んでいます。
基本的欲求の5種類
- 愛・所属の欲求→愛し愛される関係を築きたい、誰かとつながっていたいという欲求
- 力・価値の欲求→自分には力がある、自分は価値ある存在だと感じたい欲求
- 自由の欲求→自分の思うように自分で決めたいと思う欲求
- 楽しみの欲求→新しいことをやってみたい、知りたい、学びたいという欲求
- 生存の欲求→生命維持装置のような役割で、生き永らえようとする欲求
この5つの欲求の強さを知るためのチェックリストがついています。
50の質問に答え、どの欲求のチェックが多いか数えていきます。
私の結果は、愛・所属の欲求が非常に少なく、力・価値の欲求は普通、自由の欲求、楽しみの欲求、生存の欲求が強く出ていました。
この欲求の強弱を知ることで、自分が得意なこと、苦手なことが分かりますし、セルフコントロールの要になります。
例えば、愛・所属欲求の少ない私が、愛・所属欲求の強い人と接すると、過干渉な印象を受け、逃げ出したくなります。
恋愛関係では、絶対うまくいかない関係ですね。
この欲求の強弱を知ることで、
- 「私は〇〇の欲求が強いから仕方がない」と野放しにせず、自分の欲求の数値が高い部分について、上手な満たし方を考え、選ぶこと
- 「私は〇〇の要求が弱いから無理」と諦めず、自分の欲求の数値が低い部分について、他人の欲求とのすり合わせを学び、工夫すること
とあります。
さらに、パートナーとの関係でもこの「基本的欲求」を活用することをすすめています。
ちなみの、夫の5つの欲求の結果は強弱の差がなく5つとも平均的な欲求の強さでした。
このようなタイプの人は、どのような欲求タイプの人でも調整が図りやすいということで、それ自体が強みですと、書いてあります。
なるほど・・・
大きな器で、いつも見守っていてくれている安心感はここからきているのかもしれません。
このことを知ることができただけでも、いつもの当たり前に感謝でき、幸せを感じることができます。
5つの欲求を毎日適切に満たす必要があり、満たせていないことを無視して、放っておいてはいけません。
私の場合、自分でコントロールしていると実感できる毎日(自由の欲求)、ワクワクすることを1つでも毎日取り入れていく(楽しみの欲求)、睡眠・食事を大切に毎日送る(生存の欲求)で幸せ度は確実にアップしていきます。
いかがだったでしょうか?
本にはもっと詳しく書かれているので、自分にしっくりくる課題が必ず見つかると思います。
せっかくの人生。
毎日、ご機嫌で過ごしたいものです。
最後までお付き合いありがとうございます。