kokoroとkaradaを幸せに

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本『六条御息所 源氏がたり』現代の幸せを感じる1冊

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源氏物語の世界

こんにちは。「kokoroとkaradaを幸せに」かなです。

 

源氏物語・・・

 

歴史が苦手な私でも、イケメン光源氏恋物語であり、紫式部が書いたということぐらいは知っています。

 

いや、知っているといっても、本当にそれだけ。

物語の内容はほとんど知りません。

 

急な興味が湧いてきたのです。

好奇心が、一体どこからきたのかな?と不思議に思うくらい、ひょっこりと顔を出すことがあります。

 

今回もそんな感じでした。

アプリ「ビブリア」に入っている読みたい本のリストにあった「六条御息所 源氏がたり」。

 

読みたい本に入れた時も

源氏物語かぁ、ちょっと気になる♪」

という感じだったと思います。

 

そして、読み出しました。

いつもより、時間のかかる読書。

時代背景を思い描きながら、登場人物を確認しながら、じっくりと進めました。

 

見たことのない世界でした。

こういう世の中があったのですね。

過去にあまりこだわりのない私ですが、過去を理解して、現代のヒントを得ることもある。

今を幸せだと感じることもある。

 

今回も有意義な読書体験でした。

 

 

 

林真理子著『六条御息所 源氏がたり』

普段なら手を出さない、本の部類です。

でも、林真理子さんが書いたのならば、分かりやすく、この時代に入り込めるのではないかと思い、読み始めました。

 

本来登場人物のひとりにすぎなかった六条御息所の"ひとり語り"という革新的手法を用いることによって、世界的古典文学の名作が、現代人にとってリアルに楽しめる、光源氏を巡る性愛の一大活劇となった!

と解説がありました。

 

こちら、上下巻に分かれています。

 

六条御息所 源氏がたり 上 (小学館文庫)

六条御息所 源氏がたり 上 (小学館文庫)

 

 

 

あらすじ

帝の子として生を受けた主人公、光は、生まれたときから"みたこともない美しい若君"と呼ばれ、宮中の女性たちの脂粉に囲まれて成長する。幼くして母と死に別れた後、臣籍に降下され源氏の性を与えられた光。やがて左大臣の娘、葵の上と結婚するが、その頃から様々な身分の、様々なタイプの女性たちとの関係に明け暮れる。そしてついには、母に生き写しといわれる、父=帝の妻、藤壺とも関係を持つに至った光。その藤壺が産んだ子は・・・幼い頃の光に、うりふたつであった。
 平安時代中期の京都を舞台に描かれた、紫式部による、世界最古にして最高の恋愛大長編小説を、恋愛小説の神様林真理子が再構築し、現代的アレンジを加えることによって誕生した"小説版源氏物語"の前編。原書での第一帖「桐壺」から第十三帖「明石」までを中心に構成。

 

 

六条御息所 源氏がたり 下 (小学館文庫)

六条御息所 源氏がたり 下 (小学館文庫)

 

 

あらすじ

光源氏の子供を出産し、出家をした、父=前帝の妻、藤壺。そのことで罪の意識にさいなまれながらも、新たな女性たちとの関係をさらに広げる、主人公、光源氏。自らの罪の重さに、都を離れ須磨へと旅立つが、そこでもまた、新たな女性との関係を持っていく。後編にあたる本書では、光源氏が須磨から再び都に戻った後、亡くなるまでの壮年期、熟年期の恋愛、性愛を、丹念な心理描写、情景描写で描いていく。
 最大の盛り上がりは、原書の第三十五帖「柏木」にあたるところ。光源氏と妻、女三の宮との間に生まれた子が、実は自らの子ではなく、不義の子であることを光源氏が知る場面。かつて自らが犯した罪と同じような状況で、自らに降りかかる因果。そのときの光源氏の心の内を、恋愛小説の名手、林真理子はどのように描いていくのか。
 不倫あり、同性愛あり、ロリコンあり、熟女愛あり・・・現代にも通ずる、あらゆる性愛の類型が登場する、世界にも希なる恋愛大河小説。その結末や如何に!
 誰もが学校の授業で習った、あの『源氏物語』が、実はここまで過激で、こんなに面白かったなんて! 

 

女の運命は、男のちょっとしたさじ加減で、180度変わってしまう世の中。
文章から想像できる、きらびやかな装飾、ステキな詩。

 

光源氏、ものすごいイケメンだったんだろうな・・・。
たくさんの女性を手に入れたけど、最後まで幸せそうではなかった、なんだか可哀想な人。

 

幸せは自分の手で掴むことができる、人生は自分でコントロールできる現代に感謝な気持ちになりました。

 

 

 

様々な時代を知る

歴史嫌いな自分。

今まで、避けてきた本の中には、新しい気づきと新しい世界がたくさんあります。

 

これから少しずつ、ほんとうに少しずつだけ、そういった歴史に関わる本も読んでみようかな。

 

過去を知っているからこそ、理解しているからこそ、今を一層楽しむことができるのかもと、思う今日この頃でした。

 

 

最後までお付き合いありがとうございます。